2017年4月23日から28日の3日間に渡るジブチ閣僚のシンガポール訪問によって、両国の新たな協力関係の時代が開かれた。ジブチ大統領府の投資大臣アリ・ゲリ・アブバケル閣下は高官代表団を率い、投資機会と緊密な二国間関係を推進した。また、この訪問を引き立てた、日本に拠点を置くシンガポールのジブチ大使であるアホメド・アライタ閣下も、今回の結果に非常に満足している。

訪問の主軸となった、アリ・ゲリ・アブバケル氏とシンガポール通商産業省大臣のリム・フンキャン氏の面会において、アブバケル大臣は「シンガポールの発展モデルは、東アフリカという地理的位置と安定した政府を持つジブチにとって大きな利益となる。」としたうえで、二国間の経済的結びつきと投資の強化を呼びかけた。

リム・フンキャン大臣も、国の大きさ、戦略的位置づけ、またそれらによる自然的、資源的制限等といった点で、二国間には類似するものがいくつもあることに同意した。そのうえで、鍵となる様々な部門のサービスの発展を支援するために国際貿易のハブをつくり、こうした制限を資産にしようとするジブチの姿勢を称えた。

両大臣は二国間の協力関係の向上に合意し、アホメド・アライタ大使も「この閣僚の訪問は、二国間関係発展のための新しく、かつエキサイティングな展望への道を開いた。」と評価した。また、シンガポール通商産業大臣は、今年中にジブチへ貿易使節団の派遣を検討しているとも述べた。

協働合意の調印

そのほか訪問期間中には、ジブチ国営投資促進庁(ANPI)と、ビジネス環境向上および能力構築に携わっている政府機関のシンガポール企業庁による覚書も調印された。これによって、シンガポール式モデルをジブチに適用するにあたっての知識伝達と専門性維持を容易にする、新しい機会の提供を期待されている。

ジブチ代表団は、政府系機関のスルバナ・ジュロンによって開発された最大工業地帯を含む、様々なガイドツアーに参加した。プロジェクトはシンガポール国内総生産(GDP)の25%を産み出し、石油化学部門を中心に10万人を雇用している。訪問に先立って実施されたスルバナ・ジュロン本社での事前説明のなかで、ジブチ代表団は類似の展望および課題を持つジブチ経済フリーゾーンを紹介した。

浮浅橋を製造する造船所の視察

世界規模の造船所であるセムコープ・マリンへの視察は、ジブチ代表団にとって非常に興味深いものとなった。この造船所は、国際市場の85%を占める浮浅橋を製造することで国際クラスへと成長し、新しいフローティング液化部門は、液化天然ガス(LNG)ターミナル建設に向けての有益なセクターとされている。

アホメド・アライタ大使が「多数のシンガポール政府高官との面会によって、ジブチの国としての評価を高めることができた」と述べるように、シンガポール側は、ジブチ訪問とそこでの好機を探ることに興味を持っていると伝えた。また、投資推進とシンガポールの国際協力中心役である国際エンタープライズ・シンガポール(IES)の役人も同様の意見を残した。

ジブチ閣僚の代表団は、投資大臣のアリ・ゲリ・アブバケル閣下を筆頭に、日本駐在のシンガポールのジブチ大使であるアホメド・アライタ・アリ閣下、大統領府顧問のアデン・アホメド氏とサミール・モウティ氏、国営投資促進庁理事長のマフディ・ダラッド・オブシエ氏、同庁高官のアリ・フマッド氏によって編成された。